中国の風水学は大昔から長い時間を経て来ました。
「河図」「洛書」から数千年の間に、多くの典籍が遺されています。その中に、古人の素晴しい知恵がうかがえます。
歴史の発展に従い風水学は、形勢派と理気派という、大きく分けると二つの流派に分類されるようになりました。形勢派は巒頭の方位の組合せ、理気派は時運で、生剋を重視するのは、二つの流派の大きな特徴であり、この二つの流派の代表的なものは《金鎖玉関》と《玄空学》です。
《金鎖玉関》は形勢派の精華で、先天が体、後天が用、先天と後天を繋いで、吉凶を判断します。先天主病、後天 主命(先天が足りなかったら病になり、後天が足りなかったら命を関わる)これは「千金訣」で、風水学で一番上の心法になります。《玄空学》にも同じような 心法があり、九星飛布、去水合十、旺山旺向などだけではなく、先天の排龍を見ないといけません。つまり玄空学も先天と後天を繋いで見る学問なのです。
「陰陽一体」
「先天後天通気」
古人の知恵を疑わないでください。大事なことは、古人が残してくれたものを、私達がどの程度まで理解できたか、また正しく理解できたかどうか、ということなのです。
この《風水学-形殺篇入門》は、風水学の一つの面白い部分である、殺と化殺の内容についての解説です。
例えば家の周りのある方位に、樹木や電信柱があっても、誰も気にしないでしょう。しかしそんな些細な事でも、 家の住人には、悪い影響がある可能性があり、それは殺となります。このようなものは、私たちの周りにたくさんありますが、もしある人の本命の、ある面に問 題があったとして、その上、家の周り(あるいは仕事場)に、その面に影響のある殺があれば、大問題になります。
この本は、ごく身近によくある殺の種類と、化殺の方法をまとめた本です。参考にしていただくことで、皆様の生活に良い作用があれば、私達著者にとって嬉しいことです。
風水の専門用語が多いため、私と編集の皆で、できる限りわかりやすく紹介したつもりですが、理解し難い所がまだありましたら、お許しください。
第1章 専論形殺
第2章 建物、土地の形殺
第3章 道路の形殺(古論)
第4章 無形殺
第5章 陰宅論路
第6章 陰陽宅大全真伝の形殺